皆様は「竹」と聞いて、なにを思い浮かべますか?
僕は真っ先に「あぁ大変だなぁ」と思います(笑)
特に春は、竹との格闘のシーズンです(笑)
無数に生えてくるタケノコ。
少しなら嬉しいのですが、竹の繁殖力・生命力はハンパじゃありません。
刈り取らなければ生長して竹となり、竹林の勢いはどんどん増していきます。
畑や家の周りに竹林がある方は、共感できるところがあるのではないでしょうか?
また厄介なことに、地表に出ている竹を切っただけでは地下茎(根っこ)が生きていて、再生してきます。
実際に僕がお借りしている土地の一つが竹林なのですが、竹林のど真ん中に2×6mの畑を作ったことがあります。
地上部の竹を伐採→重機で地下茎を掘り起こす→※手作業で地下茎と土を分離する→根・石拾い→土づくり
の手順で約1か月ほどかかりました。2×6mの畑を作るだけで、こんなに時間と労力がかかります。
※地下茎を土と分離しておかないと、すぐに竹が再生してきます。
10cmぐらいにちぎれた地下茎から、新しい竹が生えてきていて驚いた記憶があります。
一度竹林になってしまうと、元に戻すのは本当に大変です。
竹害(ちくがい)とも呼ばれ、耕作放棄地増加の原因としても非常に問題となっています。
この記事を読んで、少しでも竹林で困っている方への助けとなれればと思っています。
僕が現在管理しているみかん畑も、四方のうち三方を竹林に囲まれており、春になると畑の中からタケノコが出てくる状態でした。
しかし、ある方法を試験的に試してみたところ、畑への侵食を防ぐことができているようなので、ぜひ皆様にも共有したいと思いこの記事を書かせていただきました。
ぜひ最後までご覧になっていただけますと幸いです。
ラウンドアップをタケノコに注入する
基本的に竹は、夏の暖かい時期に地下茎に栄養を蓄えます。
蓄えた栄養で夏から冬にかけて地下茎をグングン伸ばし、春にタケノコとして地上に顔を出します。
地下茎は、地上の竹と同じぐらいの長さの範囲まで伸びるとも言われています。
10mの竹があれば、その半径10mの範囲にはすでに地下茎が蔓延っていると考えられます。
そして春にはまた新しい竹が生えて、さらに地下茎を伸ばします。
これが竹の繁殖力の恐ろしさです。
そこで、周りの土地への侵食を防ぐために、除草剤のラウンドアップをタケノコに注入し、繁殖を防ぐという事です。
それでは、具体的にその方法をご紹介します。
準備物
- ラウンドアップマックスロード
- 水
- 竹の節を抜くための長い棒(1mほどあればOK)
- ノコギリ
手順
この方法は4~6月のタケノコが生える時期に行います。
それ以外の時期にできる対策法も、後日記事をアップ予定です。
50㎝程度を残して切ります。
タケノコの皮が剥がれ落ちはじめ、タケノコと竹の間ぐらいのイメージです。(全長2~3mほど)
ノコギリで切るときに、タケノコの柔らかさがまだ残っている感触があるかと思います。
- なぜこのタイミングなのか?
-
笹がついて光合成を始める直前、かつタケノコが成長する為に地下茎から栄養をある程度使った状態であるから
棒はなんでもいいですが、先が尖っていると穴があけやすいです。
僕はホームセンターで買った約1mの打ち込み丸カンを使用しています。
地下茎まで穴をあけると、固いものに当たった感触があると思います。
栄養を使って疲れているところに、除草剤でさらに追い打ちをかけて、地下茎を枯らすというイメージです。
ちなみに、先に500ccのペットボトルで準備しておくと良いです。
その場で希釈しているとこぼれたりして結構大変でした^^;
除草剤を注入した竹から15m以内に発生したタケノコは食べないようにしてください。
また、立て札などでタケノコが採取されないように注意喚起をしてください。
2022年4~6月にこの方法を、畑の端の方から侵食してきた竹に実践しました。
すると、今までただ普通に切っていただけの時と比べて、格段に畑の中への竹の発生率が下がりました。
追記:2023年4月現在、昨年に上記の方法を試した付近の竹が枯れています。
タケノコの発生も対策前の前年と比較して、明らかに少なくなっており、効果を実感しています!
また、竹の地下茎にも効果が現れてきており、少し掘っただけでベリベリと地下茎が剥がれてきました!!
いつもはカチカチでビクともしないので、めちゃめちゃ爽快でした(笑)
今後も進捗状況を報告していきたいと思っていますので、ぜひブックマークをしていただけると嬉しいです。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
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